映画のある世界で

人生に迷った時は映画を…いつも迷ってるかも

映画「ブラザーサンタ」感想~ドタバタのサンタファイト??~

そろそろクリスマスということで、やっぱりクリスマス映画見たいなと、今まで見たことなかった作品を鑑賞中。その中で一作紹介します。

2007年公開のクリスマスコメディ。サンタにもし兄がいてめちゃくちゃな人物だったらという話。監督はコメディ映画が多いデヴィッド・ドブキン監督。

 

クリスマスコメディなら「ホームアローン」定番ですが今作もいい作品。サンタも出るし、世界観がいい。ネタバレも終盤くらいまでストーリーに触れるので注意を。

引用:映画.comより

あらすじ

サンタクロースの兄であるフレッド(ヴィンス・ヴォーン)はアメリカの現代で生活していた。時期はクリスマスの何日か前。事業をするため資金を集めていたが問題があり、刑務所に入れられる。保釈金を弟のサンタ(ポール・ジアマッティ)に用意してもらうが、代わりに北極でサンタの仕事を手伝うことに。しかし、そこでも問題が待ち構えていた。

 

感想とまとめ

序盤のフレッドは、恋人とも上手くいかず、仕事も失敗ばかりで、クリスマスも嫌いという設定が非常に現実的。サンタの兄っぽくない

そんなフレッドが悪事で募金で資金を得ようとし、30人以上のサンタ集団に追いかけられるシーンでは、サンタがこけたり、物で攻撃してきたり、コメディのドタバタアクションで笑いました。個人的に特にこのシーンが良かった。

 

北極のサンタの街と工場の世界観は、妖精が働く姿など細部もよくワクワク感が凄くて楽しいです。サンタの世界に訪れているような感じ。フレッドの現代の雰囲気と魔法的なサンタ世界の組み合わせが面白い。

 

終盤、フレッドが兄として、成長するシーンも良かった。自分の弱さに向き合い、誰かのために行動する、決して完璧な人間ではないフレッドだからこそ、心に響く。まあ、よくある展開ではありますが上手くまとまってるかと。

 

ブラザーサンタ』は、笑いと感動が詰まったクリスマス映画の隠れた良作かも。観終わった後、温かい気持ちをもらえる一作。

配信は現在、u-nextで。クリスマス音楽もたっぷり。サンタは老けて、兄は若いのは、気にしなくていいか・・・。邦題のブラザーサンタはなんか変えた方がいいと思う。


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監督   デヴィッド・ドブキン

制作国  アメリ

時間   116分

公開年  2007年

出演   ヴィンス・ヴォーンなど

映画「家へ帰ろう」感想

映画「家へ帰ろう」~人のつながりと時を超えた友人との約束~

 

今回あんまり見ること少ない、アルゼンチン・スペインの映画の作品を紹介。なんかこういう旅する映画見ると、海外旅行に行きたくなりますね。Amazonプライムで鑑賞しました。

今回もネタバレあるので注意を。

 

引用:映画.comより

あらすじ

アルゼンチンに住むアブラハムは足を悪くして、娘たちが家を売り、老人ホームにいれられることに。アブラハムはそんな状況を嫌って、ポーランドに住む友達に70年ぶりに会い、スーツを渡すためにアルゼンチンを出て、スペインからドイツそして、ポーランドへ途中沢山の人に助けられながらも旅を続ける。しかし、足や体の状態は悪化していくのだった。

 

感想とまとめ

アブラハムは強烈な個性の持ち主。最初の孫との会話で、スマホの代金をあげる・あげないのやり取りで、値切ったり、逆に孫に多めにお金を取られたりするユニークなシーンで早くも映画に引き込まれます。

 

あと頑固。マナー悪い人がいたらわざと、しつこく絡んだり、「ポーランド」は悪い言葉だから口にしない!、ユダヤ人なのでドイツの地は踏まない!ってどこに頑固なん・・・って感じです。こんな面倒な性格ですが、なんか憎めない。彼と会う人々も最初のアブラハムの印象は最悪ですが、その後なんだかんだ助けます。(というかアブラハムはめっちゃ人に助けられます)観客もなんだかんだ、アブラハムのことが好きになりますね。

 

と、そんな感じでアブラハムは人のつながりを旅でかなり感じることになるのです。そして、最後に70年あっていなかった友人とのエピソードにつながる訳ですね。ここからは是非映画で鑑賞してください。

 

じっくりと人の良さ、温かさに触れていく作品。まあ、始まりがいきなり足の状態悪いし、娘に家売られて、老人ホーム送られそう、手術で足切られそうになるハードモードですが・・・・・

 

ジーンと感動する作品。シンプルなストーリーでゆったりと鑑賞できます。どんな人にも見てもらいたいですね。配信は現在、Amazonプライムやu-nextでやってます。

是非アブラハムと一緒にヨーロッパへ!今回はこのへんで。ありがとうございました。


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監督     パブロ・ソラルス

制作国    スペイン、アルゼンチン

時間     93分

公開年    2018年

出演     ミゲル・アンヘル・ソラ

映画「正体」感想~横浜流星の役に思いっきり感情移入する映画~

殺人事件を起こした死刑囚が逃げ出すというサスペンスドラマ。横浜流星主演。ちなみに筆者は「きみの瞳が問いかけている」の横浜流星の演技が好きです。

監督は「新聞記者」、「余命10年」の藤井道人監督。

 

予告で良さそうだったので、今週イオンシネマで観ました。ネタバレも多少あります。

引用元:映画「正体」公式サイトより


あらすじ

殺人容疑で逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜流星)は、拘置所からの脱走を決行する。変装し、追っ手をかわしながら潜伏先で様々な人々と出会う中で、彼の中に次第に複雑な感情が芽生えていく。一方、鏑木を追う刑事(山田孝之)は、鏑木と会った人物それぞれから話を聞いていき、彼を追う。鏑木が命を懸けて逃げ続ける本当の目的とは――。

映画『正体』公式サイト|11.29(Fri) 全国公開

感想とまとめ

ストーリーはぶっちゃけ鏑木の優しさが随所に出ていて、本当に殺人犯なの?ってところです。冤罪じゃない??っていう。観客はそう思うところです。あまりにもそこに誘導し過ぎて、怪しいぐらいです。

鏑木の多くの変装での姿により、いろんな面からの彼の人間性が現れその「正体」に迫ります。

 

警察が無能過ぎたり、他にも映画で限られた尺やし、つっこみどころ多々あります。そこはあえて深く考えず感情移入を第一にしたらより楽しめるかと。

 

そして横浜流星の演技。昔は「イケメン俳優枠」でしょ!となめてました。ですが、鏑木の人間の良さ、孤独感を完全に表現できていました。鏑木本人みたいに。いい俳優になりました!(何故か上から目線・・・・)

 

山田孝之の演技も渋い・・・無表情の中でも少しの表情、仕草で的確に刑事の気持ちを出す。横浜流星の情熱的な演技と対照的で、「静」演技で作品に厚み。

 

とにかく、映画への没入感を大切にしてください。感情に訴える力は抜群。映画館で泣いている人もいたし、筆者も感動。あと、ヨルシカの主題歌が映画の余韻を優しく包みます。エンドロールをぼーっと魂抜けた感じで見てました。ちょいグロシーンもあるし注意。あと吉岡里帆もいい役!若手俳優もいい!この映画の正体、感じてください。

今回はこのへんで。ありがとうございました。


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監督   藤井道人

公開年  2024

制作国  日本

主演   横浜流星

     山田孝之  など

映画「くるみ割り人形と4人のキッズ」感想

 

映画「くるみ割り人形と4人のキッズ」感想~子供たちの笑顔と幻想的な素晴らしいダンス!~

この寒い日にピッタリの心温かい映画を今回は紹介。2024年公開でディズニー+配信中。クリスマス向けだし、家族みんなで楽しめます。あんまり日本での知名度は低い作品みたい。

 

 

主役は「ナイトミュージアム」などのベン・スティラー。困ってる顔が面白くてシリアスな演技もできる役者。汗をかいて頑張る姿が似合います。

今回はストーリーの最後ぐらいまでストーリーに触れるのでネタバレ注意してください。

 

あらすじ

主人公マイク(ベン・スティラー)は妹が亡くなったため、4人の乱暴な兄弟を里親が見つかるまで面倒を見ることになる。妹の家に泊まるが、家には豚やニワトリなど動物が沢山いたり、兄弟がマイクの仕事の邪魔をしたりで大変。マイクは里親探しのためにパーティに参加したりするが里親が決まらない。その中、兄弟たちのバレエダンスを見て、くるみ割り人形のオリジナル劇をしようと計画する。

 

引用元:https://www.rogerebert.com/reviews/nutcrackers-movie-review

感想とまとめ

4人の子たちはめっちゃ暴れるし、ほんまに悪ガキ!4人の演技はみんな自然で生き生きしてるし、表情がいいです。場所は田舎で、マイクが悪戦苦闘する様は笑えます。(ヘビがトイレにいたり、車を勝手に乗り回されたり)前半のシーンは癒されるし、楽しい。でも結構子どもをいきなり預かって大変という映画はよくあるし、よくあるコメディ映画かなと思っていました。

 

ラストが他の映画とは違う点です。街の中、車のライトが照らす子どもたちのダンスが、幻想的でとても素晴らしい雰囲気でした。ここだけでもこの映画を見てよかったなと感じました。「このダンスのために今までの展開はあったのか」って感じ。急に悪ガキの才能をドンと披露する様にやられます。是非そこを見てもらいたいなと。

 

本当にクリスマスとか寒い日に家族と見るといい作品、心温まります。笑って感動できる作品です。

今回はこの辺で。ありがとうございました。youtubeはhuluって書いてるけど、日本の配信はディズニー+だけみたい。悪ガキ!!


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監督   デウィッド・ゴードン

制作国  アメリ

時間   104分

出演   ベン・スティラー

映画「ホワイトバードはじまりのワンダー」感想

大阪ステーションシネマで公開日の12月6日に観た感想です。

知識ゼロで適当に選んで見ましたが、かなりの感動作でした。中盤のストーリーまで感想触れているので、注意してください。

 

映画「ワンダーきみは太陽」の原作パラシオが書いた「ワンダー」のアナザーストーリーを実写。監督は「ワールド・ウォーZ」、などのマーク・フォースター

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あらすじ

いじめをして学校を退学になったジュリアンは祖母から昔の少女時代の話を聞く。1942年、フランスはナチス・ドイツの占領下にあった。ユダヤ人家族の娘であったサラ(アリエラ・グレイザー)は、ある日学校にナチスが押し寄せユダヤ人生徒を連行する中、逃げ出し偶然同じクラスのジュリアン(オーランド・シュワート)の家に匿われる。戦争が終わろうとする中で、二人は関係を深めていく・・・

 

感想とまとめ

近年でナチスドイツでのユダヤ人迫害や匿う人々についての映画は「ジョジョラビット」という名作がありますが、今作もレベルの高い作品。何も悪いことをしていないのに、ナチスドイツの迫害というだけで、同じフランス国民からも差別の目を向けられるような状態。

 

この映画では「命がけで人に親切にする」勇気と行動がどんなに大変なことかを改めて観客の心に問いかけます。サラを匿うジュリアンはバレれば家族全員が処刑されるというリスクを取り、サラを守ります。

 

また劇中の言葉、「現実には限度があるけど、空想は無限だ」という言葉が胸に響きました。サラはそう言い、パリに行ったことないジュリアンと車に乗り、空想の世界でパリを案内し楽しみました。映画では素晴らしい街並みが空想で出る。ナチスから隠れ、小屋から出れないのにサラは幸せそうでした。個人的にここが一番好きなシーンです。

 

第二次世界大戦でのナチスによるユダヤ人迫害に対する記憶を持っている人が高齢になる中で、こういう映画が上映する意味がありますね。

 

どんな窮地でも人の温かさは輝くのだと証明するヒューマンドラマの傑作です。どんな人にもおすすめ。「人間万歳」!!上映館数少ない泣!!


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監督  マーク・フォスター

制作年 2024年

制作国 アメリ

出演  アリエラ・グレイザー

    オーランド・シュワートなど

映画「ドリームシナリオ」感想~この映画自体が悪夢~

 

引用元:https://klockworx.com/movies/dream-scenario/

 

今週イオンシネマで観た感想です。中盤までのストーリーに触れているのでネタバレ注意してください。

 

制作は「ムーンライト」や「シビルウォー アメリカ最後の日」などのA24。最近記憶に残るような存在感のある作品が多い印象。主演は「ザ・ロック」などのニコラス・ケイジ。ちなみに筆者が好きなケイジの作品は「天使のくれた時間」です。

 

 

あらすじ


大学教授のポール・マシュージュ(ニコラス・ケイジ)は、妻と2人の娘とともに平凡な日常を送っていた。しかしある日、周囲の人々やSNSで「夢の中にポールが現れる」という奇妙な噂が広まり始める。夢の中のポールは何もせずにただ立っているだけだというが、その話題は瞬く間に広がり、テレビにも取り上げられるように。突然の注目を浴びたポールは、一躍時の人となり、名声に浮かれる。しかし、次第に夢の中での彼の行動が変化し、人々を傷つけるようになったことで、現実世界のポールも嫌われ者となっていく・・・・

 

感想とまとめ

ニコラス・ケイジが髭ぼうぼうで少し太った普通のおじさんを演じる姿には驚かされました。(もちろん役作りですが)これまでのカリスマ的なイメージとは真逆の冴えない大学教授役ですが、彼のぎこちない歩き方や疲れた表情は見事にキャラクターに命を吹き込んでおり、完全に作品の世界観に溶け込んでいました。

 

本作の最大の特徴は、「他人の夢に意図せず入り込む」という奇妙で不気味な設定です。一時は「夢のポール」としてテレビSNSで話題となり名声を手に入れますが、次第にその夢でポールが人々を傷つけるようになり、現実の彼も拒絶されていく――授業に生徒が来なくなり、飲食店では「出ていけ」と言われるなど、夢、現実共に地獄に落ちていく様子は衝撃的です。

 

一度人気者に祭り上げられた人物が、些細なスキャンダルや誤解で一気に地に落とされる、そんな「名声の光と影」がリアルです。(芸能人の不倫で人気転落とかそういうものと重なりますね)

しかも、今回はポールは「夢に出る」という何もしてないのに天国から地獄へと叩き込まれる点がとんでもないなと感じました。

 

ジャンルは「ファンタジーSFホラー」??という珍しさがあり、独特の世界観に惹き込まれる作品でした。斬新なアイデア、脚本の巧みさ、そしてニコラス・ケイジの圧巻の演技が見どころです。特にポールが悪夢に翻弄される中で見せる悲哀や孤独感は、ケイジだからこそできた演技ですね。ファンタジーやホラー好きの方はぜひおすすめしたい一本です。

 

この映画を観終えた後、夢と現実の境界が曖昧になるような不思議な感覚を味わえるかもしれません。どんでもない悪夢を見たい方はぜひ。

 

今作のポイント3つ

①他人の夢に勝手に入っているという斬新なアイデアと巧みな脚本

➁何もしていないのに悪人扱いになるという恐怖

➂沢山の悪夢の中での恐ろしく美しい映像。

 

 


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監督  クリストファー・ボルグリ

主演  ニコラス・ケイジ など

制作年 2023年

制作国 アメリ

時間  102分

2024年11月に映画館で観た作品まとめ

筆者が11月に映画館で観た作品をざざっと振り返っています。すべて感想はブログで書いたので一応、紹介した過去記事も貼ってます。最後に、11月全体の感想を書きました。

 

①侍タイムスリッパー

 

タイトル通り、侍が現代にタイムスリップして、驚くことに時代劇の切られ役になります。時代の生き方を伝える覚悟、時代劇を終わらせないという意志。脚本はギャクとシリアスのバランスがよい良作です。始めは1館からの上映で、現在大ヒットしているという第二の「カメラをとめるな」です。面白ければ、メジャー作品ではなくても戦えるという監督の強いメッセージがあります。

 

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八犬伝

 

役所広司主演の作品。物語は滝沢馬琴八犬伝を書く現実と、八犬伝内の物語を交互に描きます。物語だとしても、善が悪に勝つというストーリーを貫けば、その話は人々の心に刻まれ、現実につながるという物語の力を雄弁に語っています。薬師丸ひろ子主演の南総里見八犬伝とは全く違う形で面白かったですね。

 

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➂レッドワン

ドウェイン・ジョンソンとクリス・エバンスの豪華タッグのお祭りクリスマス映画です。二人がわちゃわちゃしているだけでも楽しめるし、サンタが実在して筋トレしていたり、空想上の生物がいたり、おもちゃが実物化する世界観は最高。ファンタジーやアクション好きにはたまらない一作。

 

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④ルート29

 

綾瀬はるか主演の謎多きロードムービー。世界観は現実と虚構の境目が曖昧になっています。中々理解が難しい一作ですが、好きな人はハマるはず!丸眼鏡にピンクの作業服で無表情の新しい綾瀬はるかも観れます。

 

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グラディエーターⅡ英雄を呼ぶ声

 

2000年の続編。前作をブラッシュアップした戦争アクション大作は今年のアクション映画で一番だろう。アクション好きは必見。バリバリのベテラン監督、リドリー・スコットの作品、めっちゃ良かったです。

 

 

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まとめ

 

筆者としては全部当たりだったかなと満足しています。映画全体として11月も大作が多く、観てないけど室井さんの映画とかヴェノムの話題とか全体的に盛り上がってるように思いました。あと期待してなかった作品がヒットしてるのは大きいですね。12月は洋画やとモアナが話題?邦画ははたらく細胞ですかね?しかし、はたらく細胞を実写化しようというのは期待半分、不安半分ですね。12月の作品も何か観たら紹介できればと思いますので、12月もよろしくお願いします。