映画のある世界で

人生に迷った時は映画を…いつも迷ってるかも

「リバー、流れないでよ」感想

引用:リバー、流れないでよ公式サイト


今回はちょっと不思議な映画の紹介をしたいと思います。またAmazonプライムで見ています。

監督はヨーロッパ企画の山口淳太監督。主演は藤谷理子。

 

 

舞台は貴船の老舗旅館。主人公、仲居のミコトは仕事中、貴船川を眺めている。そのあと、仕事に戻り、片付けを行うが二分前の川の前に戻ってしまうという話

 

 

今作はループをしてしまう作品なのですが、ループものの作品としては、昔でいうと「うる星やつらビューティフル・ドリーマー」や「涼宮ハルヒの憂鬱」のエンドレスエイト、「シュタインズゲート」、など筆者はアニメ作品がよく浮かぶ感じですね。あとは、リゼロとか漫画原作の「オール・ユー・ニード・イズ・キル」などアニメ漫画と親和性が高い設定なのかなと。正直、最近はタイムトラベルより使われている感じはしますね。(あと、死に戻りとか、抜け出せないとかヘビーな内容の作品に使われてる印象)

 

 

それで今作は実写映画で、ループも二分という短い時間で何度も何度も繰り返します。また、舞台も旅館で仕事中の本当に日常の中というところが特徴的ですね。そんな日常的な雰囲気なので、なんかあっさりと「今、ループしているよね?」という感じで結構最初は驚くけど、早めに受け入れられる感じも面白いです。ゆったりとした感じと、二分でループという、遅いテンポと速いテンポの対照的な感じがいいです。

 

 

 

まず、二分って短いし展開的にストーリー大変やなと思いましたが、二分という制限の中直観的に動かないといけないこともあり、スピード感と緊迫感が中盤から出だして、中々いい展開となり面白かったです。あと、場所がほとんど変わらない、大掛かりな仕掛けも使わないというなかで脚本を盛り上げていたので、そこは素晴らしいなと思いました。(多分結構低予算のはずやし、そこもすごい)

 

 

 

作品のテーマでいうと、日常の一瞬を大切にすることかなと。本来なんでもない二分という時間を何度もループし、色んな行動をすることにより、日常の時間の重要さを出しているものと思います。全体としては、日常の中にある小さな変化と成長を味わえる作品であり、観終わった後に、自分の人生を見つめなおしたくなるような余韻を残してくれる作品です。

 

 

何回もパターン撮るの大変そうだなーというのと、アイデアの良さに脱帽です。SF好きな方、こころに残る作品が好きな人におすすめなので是非見てください。皆さんも一つ一つの瞬間を大事に。現在Amazonプライムで配信中

 

 

まあこんな感じで。ありがとうございました。ポイント3つ

①ループという設定による日常の時間の重要さというテーマ

➁脱出のプロセスの楽しさと緊迫感の体験

➂自然体な演技でリアルな日常感、細かな感情の変化

 

 

youtu.be

 

監督   山口淳太

公開年  2023年

国    日本

出演   藤谷理子 など

時間   86分