作品がはじまったらこの俳優が出てくるだけで満足。そういう当たり俳優はみんなあるだろう?さらにこの組み合わせの共演がある?という感動はでかい。座頭市と用心棒共演!みたいな
オスカー受賞の俳優、ロバート・デ・ニーロ、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマンの共演作と聞いたら、映画好きは無条件でワクワクしてしまうだろう。そんな作品。
ロバート・デ・ニーロはスコセッシ監督とのタッグ映画や、数々の映画で主演や脇役で存在感を放っている。モーガン・フリーマンは「ショーシャンクスの空に」や「セブン」での演技の印象が強い人が多いだろうか。トミー・リー・ジョーンズはもちろん「メン・イン・ブラック」のk役のイメージと、CMのボスの宇宙人ジョーンズが印象にあがる方が多数だろう。そんな演技抜群の渋い俳優が集まったお祭り映画だ。
簡単な序盤のあらすじ
B級映画プロデューサーのマックス(ロバート・デニーロ)はギャングのレジー(モーガン・フリーマン)から資金を借りて映画を製作するが、映画は失敗し、大赤字。怒ったレジーはお金を返さないとマックスを殺すと脅します。慌てたマックスは弟子のジェームズの映画の撮影中に主役が事故死したため多額の保険金を受け取ったのを知り、自身も撮影中の主役の事故死の保険金により借金の返済を行おうと計画し、レジーからさらに資金を借りることになる。マックスは老人ホームに入居していた、昔のスターであるデューク・モンタナ(トミー・リー・ジョーンズ)を主演俳優として起用し、映画撮影に臨む。
正直、脚本は新しいこともなく王道で、そんなに目を引く演出もない。しかし、この映画は三人がそろっているということが一番のポイントである。
コメディに徹しているデニーロの姿はあまり見なくて新鮮だし、モーガン・フリーマンのギャングの悪い演技もあんまり見ないけど中々いいなと。トミー・リー・ジョーンズは渋さとカッコよさ、たまのコメディ感もよい。
全体的なコメディ感で事故死で保険金狙いというストーリーであるのに、暗さがない。気軽にポップコーン片手に観賞できる作品である。確かにどす黒いデニーロや、深みのあるモーガン・フリーマンなどは出てこないが、ザ・ハリウッド映画って感じで楽しい。ただ三人が同時にいるシーンが少ないのはちょっと不満かなと思う。もっと会話の掛け合いがみたいなというのはあった。
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今作のポイント3つ
①三人の共演、演技の上手さ
➁王道の脚本
➂気楽に見れる良さ
監督 ジョージ・ギャロ
公開 2021年
国 アメリカ
時間 104分
出演 ロバート・デニーロ